化学工業,環境,エネルギー,健康,社会などにおいて,物質の分離・精製は極めて重要な操作です.特に化学工業では分離・精製の抜本的な改善は既存の生産プロセスの大幅な改善に繋がり,省設備,省エネルギー的プロセスの開発が可能となります.膜による分子混合物(溶液あるいは混合ガス)の分離は省エネ・省設備的分離法の一つとして注目されていますが,特に多孔性セラミック膜は,その耐熱性・耐薬品性に優れており,分離膜,膜反応器等への広範囲な応用が期待でき,近年,各国で大きく注目されるようになってきました.
当研究室では,数ナノメーター以下の細孔を有する各種多孔性セラミック膜の作製法,作製した膜の分離特性及びその応用に関して,理論的,工学的見地から様々な研究を行っています.
2015年4月現在,都留 稔了 教授を中心として,吉岡 朋久 准教授,金指 正言 助教,長澤 寛規 特任助教の教員4名と,3名のPh.D,6名の博士研究員,11名の大学院生および6名の学部4年生から成るメンバーが,製膜,ガス透過・分離,液体混合物のPV/VP分離,逆浸透/ナノ濾過,膜型反応器,膜透過分子シミュレーションといった研究テーマに取り組んでいます.
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